大朝日岳は、山形・新潟両県の県境にある朝日連峰の主峰です。朝日連峰の中でも登山者が最も多く、朝日連峰の縦走登山の起点・終点ともなる、まさに朝日連峰の「盟主」という存在です。
大朝日岳に限らず、朝日連峰は開発の手があまり入っていないことから、山岳本来の姿が残されています。そのため、登山者には尾根末端の登山口から山頂まで、自らの足で登るという基本的な登山スタイルが求められます。食料や装備品を自ら担いで長時間の山行ができる体力と技術が必要です。
- 日暮沢コース◎片道:8時間
- 西川町からのコースです。 車道の終点である日暮沢避難小屋から、古寺山、小朝日岳を経由して大朝日岳へ登るコースと竜門山、西朝日岳を経由するコースの2コースがあります。このうち、竜門山を経由するコースには、竜門山の分岐点からやや下ったところに避難小屋(水場有)とトイレがあります。【アクセス道】半分以上は舗装路。未舗装路はおおむね快適だが、日暮沢小屋直近に、増水時に車での渡渉が必要となる箇所があるので特に注意。【駐車場】日暮沢小屋前に20台程度【トイレ】日暮沢小屋トイレを利用。夏季は水洗、冬季は汲取式
- 古寺鉱泉コース◎片道:6時間
- 大江町からのコースです。 車道の終点である古寺鉱泉(宿泊可)から、古寺山、小朝日岳を経由して大朝日岳へ登るコースと鳥原山、小朝日岳を経由するコースの2コースがあります。 古寺山を経由するコースは、大朝日岳への登山道の中では比較的登り易いため、多くの登山者が利用しています。健脚な登山者の中には、1日で往復する人もいますが、大朝日岳山頂の避難小屋に宿泊することも可能です。
- 朝日鉱泉(中ツル尾根)コース◎片道:6時間
- 朝日町からのコースです。 車道の終点である朝日鉱泉(宿泊可)から、中ツル尾根を通って大朝日岳山頂へ直登するコース、鳥原山、小朝日岳を経由するコース、御影森山を経由するコースの3コースがあります。 このうち、鳥原山を経由するコースでは、鳥原山で避難小屋(水場有)とトイレを利用することができます。 夏季は朝日鉱泉まで登山バスが運行されています。【アクセス道】未舗装路あり。凹凸はあるが普通車でも支障なく走行可能。木川ダム経由の場合は道が狭いので注意。【駐車場】朝日鉱泉登山口から50m付近に未舗装の駐車スペースあり。15台程度。「のぞくら橋」手間の路肩にも駐車可能。